sikikazuto
日記❹
2021年10月1日
最近暇さえあればイラストを描いている。何かに没頭していると広い海でひとり漂うような心地がして、日頃の悩みや将来の不安を水に溶かしてくれるので安心する。仮に自分に才能があったのなら、寝食忘れて絵や映像を作り続ける仕事をしたい。
大学で就職活動をしていた頃、フリーランスとして映像制作を続けるか、会社員になるか、進路を悩んだのを思い出す。前者は楽しいけれど経済的に不安定、後者はやりごたえは無いけれど定年までお金の心配をせず暮らせる。そんな月並みな二択でも当時の自分にとっては難題で、毎晩夜道を散歩しては考えあぐねていた。結果として後者を選んだのだけど、役者やクリエイターを目指して上京した知り合いを見るたび少しだけ羨ましく思う。自分は経済的にも時間にも余裕がないと何も作れない性分なので、選択は正しかったと自身に言い聞かせながら今日も元気にモリモリ働いています。
たまに大学の後輩から同じような悩みで進路相談をされる。毎度熟考した挙句、どっちもアリだよね〜という当たり障りの無いアドバイスをしてしまうもんだから、いまだに自分でも何が正しいかなんてわかってない。選択式のゲームみたく、セーブ&ロードして選ばなかった世界線も体験できたらいいのにと思う。

岐路に立たされた時は、正しい選択をするというより、選んだ結果を受け入れる、と考えるようにしてから幾分気楽に生きられるようになった気がする。
人はどうしても自分の選んだ道を正当化してしまうものなので、相談するときはそれぞれの立場の人に聞いた上で判断するようにした。セカンドオピニオン。

いま、酔いを覚ますため目黒川沿いを散歩してるのですが、桜の季節以外はただのデカい用水路ですね?思いの外地味!拍子抜けしました。
きっと明日の自分はこの文章を見て頭を抱えると思いますが、この愚かさも含めて自分なので清濁併せ呑んで生きていこうと思います。おやすみなさい。